■■ 『TINA』物語序章 ■■
| アレルゼス大陸……。 コバルトブルーのアリア海に浮かぶ、中心地から北部に三つの国を、南部には大陸一の賑わいをみせる都と古代遺跡、そして二つの聖地を有する大陸。 その地には、ある伝説があった。 太古の昔、大陸に降り立ったというグリフォンの伝説である……。 その絶大なる力を得ることができるのは、グリフォンの力、魂、姿を封じ込めた三つの宝といわれる《古代三宝物》を集め、力を得るに相応しいか否かの審判後、認められた者だけである……と。 その伝説は、長い時を経るにつれ、ある特定の術師たちの間にのみ語り継がれることとなった。 15年前、大陸は戦火に包まれた。 国土貧しき国ラプセントが、南の豊かな地を得ようと南下侵略を始めたのである。 それを阻止するために立ち上がる、国、民衆たち……。 戦は……多くの戦死者を出し、土地は荒れに荒れた。 その後、ラプセントに匹敵する大国イグレスにより、戦争は終結する。 ラプセントは、目的を得られぬまま撤退したのであった。 だが、戦の折。 古代遺跡ダガイで、自ら戦線で指揮をとっていたラプセント王が見つけたものは……グリフォンの紋章を刻んだ腕輪であった。 グリフォンの力、魂、姿を封じた三つ宝物を集めた者は、その絶大なる力を得ることができるという伝説。 その伝説をラプセント王が知るには、この後、十数年の時の経過を待たねばならなかった……。 そして。 15年の時の経過……。 グリフォン伝説を知り得たラプセント王は、その絶大なる力を我が物にし、ふたたび大陸を我が物にせんと立ち上がる準備を始めていた。 しかし、それを……戦を阻止せんと決意する者がいた。 ラプセント国第二王子、エルファクスである……。 機会をうかがい、宝物庫に侵入したエルファクスは、いにしえの腕輪を奪い、城を……国を後にする。 長閑なシヴァー国にある長閑な村……。 そこで、大好きな祖父や親友と暮らす少女ティナと、父王の野望を阻止せんと決意し身分を隠して逃走中の青年エルファクスが出逢った……。 エルファクスの出現は、少女の運命を大きく動かしていく……! 伝説・剣と魔法が織り成す壮大な冒険物語が今、幕を開ける……! |
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